ファイブ・スポット
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ファンキー・ジャズ
⇒ ジャズ・スタイルの歴史>ファンキー・ジャズ
ファンタジー・レコード(Fantasy Records)
⇒ レコード会社>ファンタジー・レコード(Fantasy Records)
Fill in(フィル・イン)
代用、穴埋めのこと。
ジャズでは主旋律やアドリブ・ソロの空白部に即興で
メロディなり、リズムを挿入することを指す。
俗に“おかず”ともいう。
フェイク(Fake)
直訳すれば「贋物」の意味。
原曲のテーマのリズムやメロディをジャズ風にブラッシュアップして演奏すること。
ジャズではよい意味に使われ、「おまえのFakeはCrazyだ」は最高の褒め言葉?
複合拍子(Poly-rhythm)
単純拍子に対して、これらが組み合わさったものをいう。
その種類は大別して、
1.2拍子と3拍子が組み合わさって、1小節が5以上の拍子になったもの。
⇒変拍子
2.1拍の内部を違う根拠によって割る拍子で構成される音楽。
⇒ラテン音楽など。
3.4拍子の枠の中で、一時的に別の拍子を表現するもの。
結果として大きな意味でのシンコペーションともなるが、
通常の基準ビートに対するシンコペーションとは次元が異なる。
⇒モダンジャズなど
フュージョン・ミュージック(クロスオーバー)
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フリー・ジャズ
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フリューゲル・ホーン(Flugelhorn)
トランペットと同じ音域、構造だが管の内径が太く、ベル(朝顔)も緩やかで大きく広がり、
独特の柔らかい音色を持つが、トランペットほど高い音は出しづらく、音域も狭くなる。
ジャズでは60年代以降トランペッタ−の持ち替え楽器として使われるようになった。
ブルース(Blues)
英語では“ブルーズ”と発音。
ジャズではブルース“形式”として扱われ、黒人教会音楽などで多用される
サブドミナント・ケーデンスを主とする4+4=8小節に、ドミナント・ケーデンスを含む4小節が付加され、
12小節で1単位となる、世界的にもまれな音楽形式。
ブルース形式は20世紀初頭に登場、20年代後半には定着していき、
ジャズにとっては重要なアドリブ素材となる。
黒人音楽の底流をなす節回しやコード進行の種類などを含めて指す場合と、
単にブルース形式として言及される場合があるので注意がいる。
この名称自体は元来、ダンス音楽においてスロー・テンポの物悲しい音楽に対するジャンル名で
黒人音楽とは無縁のものだったが、
1920年代後半より黒人音楽の「ブルース」に対する名称に変化していったようだ。
日本の歌謡曲で、淡谷のり子の「別れのブルース」などは本来の意味の方。
ブルー・ノート(・モード)
黒人の教会音楽(スピリチュアル、ゴスペル)などに現われる、
通常の西洋音楽とは異なる黒人音楽独特の節まわしのこと。
20世紀初頭には西洋音階の第三度、七度が半音減じられたものとされていたが、
1938年にWinthrop Sargeantがブルー・ノートと命名、旋法(モード)として
扱われるべきことを初めて示した。
結果としてはある調の第三度、五度、七度、まれに九度が半音減じられることも
ある特徴的な旋法のこと。
⇒山下洋輔著、新編 風雲ジャズ帖 (平凡社ライブラリー)
の「ブルー・ノート大研究」参照。
ブルー・ノート・レコード
⇒ レコード会社>ブルー・ノート・レコード(Blue Note Records)
フル・バンド(FULL BAND)
1920年代、主にダンス用のバンドとして多人数のバンドが現れ、
スウィートミュージックと呼ばれる弦楽器を含む編成などの一方、
ジャズバンドとしては次第にトランペット、
トロンボーンのブラス(金管楽器)とサックス、
リズムセクションからなるいわゆるビッグバンドに定型化されていく。
その過渡期にあたるのがフレッチャー・ヘンダーソン・オーケストラで、
ニューオリンズ〜スウィングの変遷を辿ることができる。
40年代の、スウィング全盛時代には4トランペット、4トロンボーン、
5サックス、4リズム(ピアノ、ドラムス、ベース、ギター)の
17人編成を原則とする現在の編成がほぼできあがる。
プレスティッジ・レコード
⇒ レコード会社>プレスティッジ・レコード(Prestige Records)
ブロック・コード(Block Chord)
細かく動くメロディに、同期して動くハーモニー部分を加え、
分厚いサウンドでメロディを表現することをSoli Voicingといい、
主に管楽器やコーラスなど一つの声部を一人が担当する単旋律楽器のアンサンブルで用いられる。
これをピアノやギターで正確に行うことは至難の業であるので、
内声部を比較的固定的な和音で代用して演奏するスタイルを特にブロック・コードという。
内声があまり動かないのを補うため、通常はオクターブ下にメロディを重複させる(Octave Doubling)ことが多い。
正式な音楽用語ではないが、ジョージ・シアリング*やオスカー・ピーターソンが効果的に多用する。