JAZZ用語事典【レコード会社】

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      ム メ  ヤ ヨ   ワ ヲ ン


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アトランティック・レコード(Atlantic Records)
47年設立、52年にレイ・チャールズを見出し契約、彼を世界的スターとすると同時にジャズ、R&Bの名門レーベルとなる。
オーネット・コールマンチャーリー・ミンガスジョン・コルトレーンなどの他、
ジェームス・ブラウン、オーティス・レディング、レッド・ツェッペリンなども。67年からワーナー傘下となる。

インパルス・レコード(Impulse! Records)
ABC‐Paramount社のプロデューサー、クリード・テイラーにより、60年に設立。
アトランティック(本ページ参照)から絶頂期のコルトレーンが移籍、隆盛を極めるが、70年代に入ると次第に力を失う。

ヴァーブ・レコード(Verve Records)
JATP で一躍名を上げたノーマン・グランツが1956年に設立、彼のプロデュースによるアルバムをリリース。
61年にMGMに売られるがレーベルは残り、グランツご指名のクリード・テイラーがプロデューサーとなる。
テイラーはよりポップな方向へ舵を切り、スタン・ゲッツ*などとボサノヴァをいち早くアメリカ市場へ紹介、
一世を風靡する。その後70年代にポリグラム傘下を経て、現ユニヴァーサル・ミュージック・グループ。

ABCパラマウント・レコード(ABC‐Paramount Records)
ABC、Paramount映画の合併会社。
60年にクリード・テイラーがジャズ専門レーベルとしてインパルス(本ページ参照)を設立。
その後、MCAに買収され、現ユニヴァーサルとなる。

MPS Records(Musik Produktion Schwarzwald)
1968年、ハンス・ゲオルグ・ブルンナーシュヴェーア、ヨアヒム・エルンスト・ベーレントらによって設立された
ドイツ最初のジャズ専門レーベル。ハンスの高品質な録音技術が評判を呼び、ドイツのみならず広くヨーロッパ、
アメリカのミュージシャンのアルバムをリリース。

コモドア・レコード(Commodore Records)
1938年、ニューヨーク マンハッタンのCommodore Music Shopのオーナー、ミルト・ゲイブラーが設立した
独立系のレコード・レーベル
収録されたのはほとんどがディキシーランド・ジャズだが、ビリー・ホリデイの奇妙な果実*が
その人種問題に関わる内容で大手のレコード会社がしり込みする中、レコーディングを引き受けたことで有名。
演奏したミュージシャン全員の名前をパーソネルとして初めて表記したレーベルでもある。
戦中の一時期、ブルー・ノートフランシス・ウルフと共同経営。戦後はデッカ・レコード*の傘下へ。

コンコード・レコード(Concord Records)
1972年に開かれたコンコード・ジャズ・フェスティバルの録音から派生的に設立された、ロサンジェルスのジャズ・レーベル。その後のコンコード・ジャズ・フェスティバルの成功により数々の買収を行い、2004年にファンタジー・レコード(本ページ下参照)を合併、コンコード・ミュージック・グループと名乗り、ジャズでは大手のレーベルとなる。
現在配給はユニバーサル・ミュージック・グループ系。

コンテンポラリー・レコード(Contemporary Records)
1951年にロサンジェルスで設立され、60年代中盤にかけてウェストコースト・ジャズのコレクションで有名なレーベルだが、
オーネット・コールマン、ソニー・ロリンズ*なども。
他にアート・ペッパーベン・ウェブスター、バーニー・ケッセル*など。
創立者のレスター・ケーニッヒは音質にこだわり、キャピトル*から録音技師のロイ・デュナンを招聘、他社に先駆けて
コンデンサー・マイク*を使うなどその音質の良さには定評があった。
84年にファンタジー・レコードに売却され、現在コンコード・ミュージック・グループ*傘下。

CTI Records(Creed Taylor Incorporated)
1967年にクリード・テイラーが創設したレコード・レーベルで、当初はテイラーが所属していた
A&Mレコード*内のレーベルのひとつでCreed Taylor Issueの名称、70年に独立し頭書の名称になる。
ボサノヴァやエレクトリック・サウンドを早くから取り入れ、クロスオーバーなる言葉を生み、
のちのフュージョンブームへのさきがけとなる。78年に破産し、コロンビア・レコード*に売却されると
Creed Taylor Internationalとなるが、いずれにしろCTIの名で60年代後半から70年代のジャズ界をリードし、
大ヒットを生んだレーベル。コロンビアのレーベルは現在Sony BMGに所属するがCTIの日本における版権は
A&M時代からの経緯により、キング・レコードが所有。

CBSレコード(CBS Records)
1938年にCBS(放送局)がコロムビア・レコード*を買収、コロムビアのレーベルは存続される。
68年にはソニーとCBSソニーを設立、88年にはソニーがCBSを買収,ソニー・ミュージック・エンターテインメント、
2004年にさらにBMGとの合併でソニーBMGに。

パブロ・レコード(Pablo Records)
自ら起こしたヴァーブ・レコード(本ページ上参照)を売却し、引退生活に入ったノーマン・グランツは、1973年に再びプロデューサー業に復帰。
そのリリースのためにパブロ・レコードを設立する。
起用したのは、エラ・フィッツジェラルドオスカー・ピーターソンジョー・パスなど旧知の間柄のミュージシャン。
87年、ファンタジー・レコードに売却される。

ファンタジー・レコード(Fantasy Records)
1949年、サンフランシスコで設立されたジャズ・レーベル。
プレスティッジ(本ページ下参照)を始め、数々の名門ジャズ・レーベルを買収、
リイシュー(再版)専門のレーベル、オリジナル・ジャズ・クラシック(OJC)
を立ち上げるも2004年、コンコード(本ページ上参照)に売却。

ブルー・ノート・レコード(Blue Note Records)
アルフレッド・ライオンにより1939年設立のジャズ・レコードの会社、レーベル。
設立時はまだSP盤、78rpmの時代だったが、50年代中頃よりLP時代へ移行、
ルディ・ヴァン・ゲルダーなどの優秀な録音エンジニアや、 ジャケット・デザインのリード・マイルスなどの人材を得て、
ハードバップ・ジャズの出現当初の様子などジャズの歴史上重要な時期の記録に貢献。
その後はファンキー・ジャズなどジャズの大衆化にも貢献するが、ジャズ界の行き過ぎたモダニズム、
ポップ・ジャズ*の陳腐化などにより経営不振に陥り、66年リバティー*社に売却。
79年にレーベルも一時中断するが、83年にキャピトル・レコード*がリバティーを買収、レーベルを復活させ現在に至る。

プレスティッジ・レコード(Prestige Records)
1949年、プロデューサー、ボブ・ワインストックにより設立。
マイルス・デイヴィスジョン・コルトレーンセロニアス・モンクの初期のアルバムを手がける。
60年代にかけてルディ・ヴァン・ゲルダーアイラ・ギトラーなども録音、プロデュースを担当する時期も。
リハーサルなしの「一発録り」を信条とする。
71年にファンタジー・レコードに買収され、2004年にはさらにコンコード・レコード傘下に。

マーキュリー・レコード(Mercury Records)
1945年、アメリカ、シカゴで設立。50年頃にはノーマン・グランツをプロデューサーに迎え、
54年にジャズ専門レーベルのエマーシー・レコードを設立。
61年にフィリップス*傘下となる折に、ジャズ部門は子会社ライムライトへ移行。
64年にはクインシー・ジョーンズが経営に参加した。
現在はイギリスに本部を置き、ユニヴァーサル*傘下となる。

ルースト・レコード(Roost Records)
Royal Roostと呼ばれることもある、1949年設立のレコード・レーベル
スタン・ゲッツ の初期のコレクションで有名だが、58年にルーレット・レコード(本ページ下参照)に吸収される。

ルーレット・レコード(Roulette Records)
1956年設立のポップス、R&Bを得意とするレーベルだが、カウント・ベイシーなども一時期このレーベルに所属。離合集散を繰り返しながら89年、ジャズ部門はEMIに買収される。


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