チェット・ベイカー(Chet Baker)

1929~1988
クールな歌唱法、奏法で50年代にジャズのジャンルを超えて人気のあったヴォーカリスト、
トランペッター。子供の頃に最初に音楽に関わったのは教会の少年聖歌隊。ほとんどビブラートをかけず、ハスキーな音色で物憂げな唄い方は後のボサノヴァの歌唱法にも影響を与えたと
される。 50年代中盤から麻薬に溺れトラブルが相次ぎ、活動が中断されるが、70年代半ばから
ヨーロッパに拠点を移し活動を再開、トランペットのプレーがメインになる。晩年も、ハイテクニック、パワフル・プレイではないが、ジャズを熟知した音楽性の高い演奏でアマチュアのトランペッターには大変参考になる。88年にホテルの高層階から謎の転落死。

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