1929~1990 西海岸出身で、54年にスタン・ケントン・オーケストラに参加。63年にはニューヨークに進出し、66年にサド・ジョーンズとサド・メル・オーケストラを立ち上げる。60年代中盤以降のモダンドラムは「太鼓」タイプと「シンバル」タイプに分類することもできるが、彼はあきらかにシンバルタイプ。いち早く様々な種類のシンバルを揃え、叩き方のバリエーションも豊富。ソロイストを盛り上げ、ソロの交代時のチェンジオブペースなどきめ細かくサポートし、モダン・フルバンドを標榜するサド・メルにはなくてはならぬ存在であった。 |