チャーリー・バード(Charlie Byrd)

1925~1999
ボサノヴァスタン・ゲッツ と共に初めてアメリカに紹介、ジャズだけでなく全世界のポピュラー・ミュージックにも大きな影響を与えるきっかけとなったギタリスト。

元々、ジャズギターの始祖といわれるジプシー・ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトに憧れ、プロとして活動を始めた後もクラシック・ギター、スパニッシュ・ギターを学び続けるなど、ラテン・ヨーロッパのギター音楽に強い興味を持っていた。
50年代後半からは、合衆国国務省主催の親善ツアーにウディ・ハーマンらと同行、61年には同企画でブラジルへ行き、59年ごろからブラジルで勃興していたボサノヴァ・ブームに接する。帰国したチャーリーは早速この音楽を友人であるスタン・ゲッツに聴かせ、ヴァーブ・レコードクリード・テイラーを巻き込んであの有名なアルバム“Jazz Samba”をリリース、名曲Desafinadoの演奏により、スタン・ゲッツは当時人気絶頂だったジョン・コルトレーンからダウンビート*誌のポール・ウィナーを奪い取ることになる。

チャーリーはボサノヴァ・ブームの後、ジャズの他にスパニッシュ・ギターやクラシックの演奏も加え、長く活動した。

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